港湾の風景や、展望台から見える夜景が綺麗だという情報を聞きつけて以来、この場所が気になっていたので、この度ここに足を運んだ。写真はここに上げたので、本エントリでは現地で色々感じたことを書き散らす。
工業地帯の雰囲気や港湾の様子というものは、大人になってからはじっくり観察する機会が余りなかったので、それらの風景をじっくり堪能しようと思った。展望台で夜景を楽しむにはまだ日が明るい為、最初は近くにある東扇島西公園、東公園に足を運んだ。
東扇島西公園に入ると、まず広い芝生が目に入り、その先に多数の釣り人がいるデッキがあった。そこから見る海はやはり絶景であった。大小の船舶が向こうで停泊していたので、双眼鏡でその名前や形を嘗め回すように見た。
デッキの伸びる方向に沿って、さらに歩を進めていく。釣り人の物らしきラジオから音声が流れていたり、また網に入った魚を複数の猫が物欲しそうに眺めている。芝生の方では、家族連れなどがのんびりと過ごしている。ああ、牧歌的とはまさにこの事だ!普段の現実生活からもネットからも失われて久しいこの感覚が凄まじい勢いでこみ上げてきて、感動の余り泣きそうになった。単に海の風景を見る為だけにここに来たはずだったが、工業地帯の中にある憩いの地と海、そしてそこにいる人々全てをひっくるめて、良質のコンテンツがそこにあったのだった。
続いて東扇島東公園でも、やはり素晴らしい光景があった。だだっ広い芝生では様々な人が遊んでいて、本当に伸び伸びしてるなーと思った。その向こうにあるデッキからは、海を越えて見渡す限り工業地帯が広がっている。印象的に西公園と違うと思ったのは、動いている大型小型の船舶や、羽田空港に発着する航空機を間近に見る事が出来た点である。また遠くには川崎人工島が浮かんでおり、さらにその向こうを双眼鏡で覗くと海ほたるのモニュメントが見えた。
日も暮れてきたので、マリエンに戻りそのまま展望台へ向かう。ここでは通路を巡回しつつ、横浜方面の工業地帯、都心方面のビル群、規則正しく並べられたスバルの自動車、木更津市のある房総半島などを眺める事が出来た。ビル群の奥には東京タワー、スカイツリーが立っているのも分かる。工業地帯が見える方角はかなり人気で、多くの人々がカメラを構えていた。無数の道路照明灯、航空障害灯などで彩られた、装飾を目的としない人工にして天然のイルミネーション。嗚呼たまらねぇぜ。これ程複数の表情をした夜景が観れる場所は他にどれ程あるのだろう。
俯瞰風景…の魅力に憑かれてしまった。今度はスカイツリーやら海ほたるに足を運んでみたい。どちらも遠い距離にある訳でもないのに、いつでもアクセス出来るだろうと思っていたが為に今まで行こうとしなかった。どちらかには、近々足を運びたいとは思う。