
以前使用していたロジクール製キーボードが、購入から2年も経たぬうちに入力無反応及びチャタリングの様な不具合を起こし始めた。暫くの間は『ccchattttter』を起動して騙し騙しこの現象を回避していたが、それも限界になった為ロジクール社に問い合わせた。
しかし、かつて神対応と其処彼処で評判されていたサポートも今は昔らしく、詳細は控えるが色々と雑な洗礼を受けてきた。憤激した自分は、ロジクール社の製品を今後の購入検討対象から当分外す事を心に誓った後、新しいキーボードを買う事にした。
そして今回、その新キーボードとして『REALFORCE RGB AEAX02』を購入した。また、前々から個人的に気になっていたトラックボールも、ほぼ同時に入手する事にした。エレコム製の『HUGE』である。ゲーミングキーボードとトラックボール、我ながら何とちぐはぐな組み合わせだろう。
REALFORCE RGB
前から気になっていたREALFORCEだが、当初は本機種以外のメカニカルキーボードを探していた。しかし、メカニカルに拘る限り、恐らくどのメーカーの物を選んでも、数年後にはチャタリングなどの不具合に悩まされるのだろうという諦観が湧いてきたことで、静電容量無接点方式を採用している本機種を選定候補に入れた。
だがここでも、普通のREALFORCEにすべきか、或いはもう少し銭を出してRGBを買うべきか悩んだ。恐らく実用上は前者のモデルで十分間に合っているのだろうが、キラキラ光って気分を上げてくれるツールへの憧れは前々から潜在的にあった。その為、RGBの方を購入する事にした。今後暫くキーボードを購入しなくて済むことを祈りつつ。
さて、早速今こうして使用しているのだが、打ち心地の良さは想定通りである。『カタカタ』と『コヌコヌ』の中間のような音であり、青軸の様な『チキチキ』としたスイッチ音は特に鳴らない。
ユーティリティソフトでは、まだキーに纏わる細かい設定はしていないものの、キーボードのバックライト機能は真っ先に変更し、レインボーカラーがゆっくり走る設定に取り合えずした。とても綺麗で、気持ちがいい!万年筆のオプティマと同じで、その華やかなビジュアルで気分を上げてくれる。
HUGE TRACKBALL
今までゲーミングマウス(上写真のDeathAdder)を、ゲームだけでなく普段の作業にも使用してきたが、3つのディスプレイの中でカーソルを動かすとなると、操作が中々手首に厳しいものになってきた。そこで、界隈から『慣れればマウス以上に使い勝手が良い』としばしば言われるトラックボールの購入を決めた。
だがトラックボールは、物心ついた辺りに弄ったという記憶の断片が僅かにある位で、そこから最近までの製品動向は具体的に把握していなかった(ロジクール社のM570だけは何となく知っていた)。
しかし製品数がマウスに比べてかなり少なく、また値段もマウスに比べて結構張る印象である。だが、少ないという事は選択肢を絞りやすいという事でもある。様々なトラックボールのレビューを調べ上げ、また自分の適正・商品価格とのバランスを兼ねて検討した結果、このエレコム製『HUGE』に落ち着いた。
手元に来た現物の第一印象は、上写真からもお分かり頂けるだろうが、その名の通り『巨大』。ボールは勿論ながら、取り付けられたパームレストの存在感も並々ではない。今にも進撃してきそうである。だが、このフォルムはとても気に入った。自分の手のサイズにも丁度良い。
PCとの接続形式については、有線タイプの物を選択した。どの道机の定位置からはそれ程動かさないし、また処理の重い作業をしている時にカーソルが飛んでしまうのではという疑念を排除できなかった為だ。出来る限り要らぬ博打はしない。
やはりずっとトラックボールを使っていなかっただけあって、使い出しは中々苦労した。が、数時間の使用を経て少しずつ要領を覚えていった事で、大味な作業であればほぼ滞りなく出来るようになった。ボールの滑り具合も、使用開始時と比べて皮脂が全体に馴染んできた為か大分改善した気がする。細かい作業に慣れるにはまだ経験が必要なのだろうが、流石にFPSゲームで本機を使う気にはなれない。ゲームの方は引き続きマウスを使用する事になるだろう。
実は後に、家電量販店で様々なメーカーのトラックボールを試しに触る機会があったのでそうさせてもらったが、人差し指で操作するタイプの物を選んでよかったな、と思った。親指で操作するタイプの物は、操作の取っ付きやすさでは恐らく人差し指の物よりは上なのだろうが、頻繁に親指を動かしまくることで結局そこから腱鞘を痛めてしまいそうな感触だった。
出費は嵩んだけど
今の所は、いい買い物をしたとは思っている。最も触れる時間の多い道具は、やはりしっかりした物を使うに越したことはない。これらのガジェットが、今後も良きパートナーになってくれる事を祈るばかりである。