そろそろ白状してしまう事にする。
つい少し前に、自分はアウロラの限定品万年筆『88(オタントット) Giove』を予約してしまった。木星をモチーフにしていて、且つ玉虫色のカラーリングが施された軸は、もう暫く万年筆は買わなくていいかなと思っていた自分の心を久々に揺さぶった。値が張っても欲しい物は欲しいのである。
ところがここで一つ問題が発生する。万年筆のケースをどうするか、である。これまで自分はステッドラー製のロールペンケースに手持ちの万年筆(サファリ以外)を収納していたのだが、こちらは入れられる本数が最大3本までである(頑張れば4本入るだろうが、万年筆同士を擦れさせたくない)。市販の万年筆ケースを一通り物色してみるが、箱その物は格調高い分やたら高価であり、一方でいざペンを収納するとクリップが横に倒れてしまい少し残念な気持ちになる物が多い印象であった。自分はクリップをこちらに見せた状態で納められている万年筆を眺めたいのである。こうとなればケースを自作するしかないか?と思い、ここ暫くはケースのデザインを彼是と練っていた。どの道注文した88の納品は早くても来月末らしいので、納得できるまで設計を煮詰めればよいだろうと思っていた。
一方ロシアは試験管スタンドを使った。
万年筆は寝かせるより立てた方がスペースを節約できる。万年筆スタンドも市販品があるにはあるのだが、やはり格調高い分高価である為、それなら試験管スタンドを使った方がコスパが良い。万年筆の御姿を拝むにもとても良い形式ではあるのだが、箱型ではない為外部からの衝撃等から守る手段がない。どうしたものか。
万年筆用ケースに対する自分なりの要望をざっくり纏めると以下のようになる。
- 常にクリップがこちらを向くようにする
- 出来るだけスペースを節約したい
- 外部からの衝撃を防げるようにしたい
今まではこうした事をぼんやりと頭の中で思うだけだったが、こうして体系的に纏める機会をここで得られたので、今後は上記3つの要素を明確に意識した状態で収納ケースを探す(或いは作る?)ようにしよう。
納品までの時期が長い事を嘆くべきなのか喜ぶべきなのか。それにしても来月末以降とは長い。