遂に先日、アウロラ 88 Giove(ジョーヴェ)が手元に届いた。結果的に2か月程度待ったのだが、実にあっという間であった。それで、早速インクを入れて数日程使用してみた。
見た目と使用感
写真で伝わりきらないのが残念ではあるのだが、木星をモチーフにしたという本品をまず最初に見た時、『思ったよりはカラフル』という印象を受けた。使用されているアウロロイドは、見る限り黄色寄りの橙色・紫色・青色・緑色と窺えるものの、ただ緑色についてはもしかしたら青色が周囲の橙色と溶け合った物かもしれない。木星にしては随分と煌びやかだなあと思いつつも、華やかで美しい軸であるという点はこれまで購入したアウロラ万年筆と共通していた。
さて、今回はこの万年筆に似合いそうな色として、パイロットの色彩雫シリーズ『松露』を予め購入していた。早速これを吸わせて筆記してみたのだが、思ったよりはスムーズにインクが出てきてくれた。エルバンの物程に潤沢に出る訳ではなかったけれども、それでも普段の筆記をする上では特に問題はない。最近は何故か少しだけ渋くなる時があるのだが、もう少しエボナイト軸に慣らす必要があるという事だろうか。因みに、色彩雫『松露』は、書き始めは青色寄りではあるのだが乾燥すると緑寄りに色が変わる。これは事前の調査通りであった。ジョーヴェの軸の青色部分とよく合っている気がする。
また、筆記感がかなりサリサリであった。勿論アウロラのニブがそうであるのは承知なのだが、先に使用していたオプティマと88マルスと比べてごく僅かに引っ掛りを感じた。ただこれは、字幅がEFである事と、まだジョーヴェが自分の筆記に馴染んでいないが為の結果であって、要は使用を続けていく事でペン先がこなれていくのを待つべきという事なのだろう。
やはりアウロラ万年筆は、見るのも書くのも気持ちええんじゃ!ᕙ( ‘ω’ )ᕗ
余談:ケースに入れてみた
先週作ったペンケース(DIYしたのは敷板だけだが)に88ジョーヴェを収納してみたのが上の写真である。クリップやトリムが写真以上にギラギラしている。黒、赤、青、玉虫色という形でそれなりにバランスが取れているのではないだろうか。
・・・自分はそもそも何故、これ程万年筆を買ってしまったのか?

