暫く一つの絵を描き続けていて、それももうすぐ完成しそうな所に差し掛かった。だがここにきて、Kritaのショートカットキーを打つ為にキーボードに手を伸ばすという作業が煩雑に感じられるようになった。キーを押し終わるまでの時間は精々数秒であっても、塵も積もればかなりの時間になるだろう。もっとシームレスな感覚でショートカットが打てるようにしたいと思った。
その為に左手デバイスを購入する事を考え、色々調べていた中でふと一つの事を思い出した。それが、『NitendoSwitchのJoy-ConをBluetooth経由でリモコンとして使う』という手段であった。この事を紹介したツイートは過去何となくどこかで見た覚えがあった。それを手掛かりに、Joy-ConでPCソフトを操作できる環境を実際に整える事にした。参考にしたのは以下のサイトである。
デジタル絵描き必見!Joy-Conを左手デバイスに設定する方法
要はJoy-Conのペアリング及びJoyToKeyによるショートカットキー設定を行えば良いという事である。
そういう訳で一通り設定を行い、イラスト制作に早速使用してみたのだが、やはりと言うべきか快適さがキーボードとは段違いである。またJoy-Con自体の軽量さと無線接続という特徴の為、左手の姿勢がフリーになるのがとても良かった。ある意味デバイスが来いというやつである。また操作中に遅延を意識した事は特にない(そもそも少しの遅延が致命的になる様な操作がなかったのたが)。そして設定ソフトJoyToKeyも、シンプルで操作しやすいUIであった。
ただそれでも、自分の納得いくキーコンフィグに収束するまで色々試行錯誤はした。頻繁に操作するキーを手の負担がかかりにくい位置に割り当てた他、スティック操作の間違い頻発による誤操作の影響を抑える様な配置も必要であった為、この部分は少し手間取った。
それ以降は作業がとても捗った。血迷って専用デバイスを買ってしまう前にJoy-Conに日の目を見させる手段を思い出せたのは幸運であった(正直もっと早く気づきたかったが)。ただこれがヘタってしまったら、もしかしたら次はこれと似た特徴を有していそうなCLIP STUDIOのTABMATE辺りを購入するかもしれない。最もそれは実際にJoy-Conが壊れた時に検討する事である。
だが唯一面倒な点は有る。それは充電の為にSwitch本体にJoy-Conを戻してしまうと、PCとのBluetooth通信が切れてしまう事である。自動再接続の方法は何かないかと調べてはいたのだが、結局現在の所はデバイスを削除してから再認識させる(上記ページでも説明されている)方法を用いている。この部分は何とかならないだろうかと、今後も時々調べていこうかと思う。