ここ暫くはゲームと言えばSplatoon2ばかり遊んでいて、遂にプレイ時間が1000時間を超えようとしていたのだが、ウデマエを上げるべく切磋琢磨する日々にややマンネリ感を感じていたのが正直な所である。代わりにハマれる様な面白いゲームはないか・・・とはぼんやり思っていたのだが、それ以前からネットでの話題等を参考にして、興味のあるインディーズゲーム等の物色を時々行っていた。だが大抵は、1,2回遊んでそれっきり起動しなくなるのが関の山だった。
そんな中、第一次世界大戦を再現したゲーム『Tannenberg』がPS4/Xbox Oneでリリースされるというニュースを聞き、このタイトルへの興味が再びぶり返してきた。再びというのは、『Tannenberg』及び前作の『Verdun』の存在自体は大分前から知っていたのだが、当時は同大戦を題材としたBF1への熱がまだあった事と、上記の事からインディーズゲームでこれ以上ハズレを引きたくないという思いからいずれもDLせず敬遠していた。
しかしSteamでの評価が高い事と、発売から時期が経つにも拘らずコンシューマでもリリース開始されるというニュースを基に、ちょっと試してみようかという思いが湧き、まずは前作の『Verdun』をプレイしてみる事にした。
すると、思いのほかこの『Verdun』が面白かったのである。第一次世界大戦における西部戦線の雰囲気を忠実に再現した、単発銃メインの撃ち合い及び陣取り合戦が醸し出す陰鬱で不毛な空気感に、不謹慎ながらとても魅入ってしまった。
まず単発銃だろうが機関銃だろうが1,2発被弾したら死ぬので派手な立ち回りは出来ないし、また自分を狙ってくる敵の位置も見えにくい。そして敵を倒す事ではなく陣地の占領によってゲームが進行する為、ゲームスピード自体はかなり遅く感じる。それでもこの様な、BF1にはない地味さが自分のツボを心地よく刺激してくれた。BF1自体もシリーズの中では地味な印象であったが、あれでもまだゲーム性を追求した物なのだと今更ながら実感した。
そういう訳で『Verdun』を気に入った事で、丁度セール中だった事もあり『Tannenberg』も続けて購入した。こちらは東部戦線を扱っていて、マップ各地に散在する拠点を争奪する機動戦となっている。その為内容はBF1のコンクエストにとても似ているのだが、やはり上記の様に派手な立ち回りが出来ない分慎重に敵陣地に向かう必要がある。しかも、前後に位置する塹壕を奪い合う『Verdun』とは異なり、注意を払うべき方向が広範である為、それが緊張感を増幅する。こちらも面白かった。
さてプレイ人口についてなのだが、アジアサーバーは人があまりいない。しかしその分BOTが補充される為ある程度騒々しい雰囲気は出る。BOTは分かりやすく突撃してくるので比較的倒しやすい一方、油断していると彼らにも普通に撃たれる。
USサーバーの方はアジアよりはやや人が多い時もあるのだが、やはり対人戦メインで楽しみたいとなるとEUサーバーが中心となる。勿論日本からだとPingが高くなってしまうのだが、BF1程にスピーディーさを伴うゲームではない為、思った程にはこの事で不便さを感じなかった。
BF1をきっかけに第一次世界大戦を学び始めた自分から見て、これらのタイトルが醸し出す戦争の雰囲気はとても没入できる物だった。勿論大型タイトルのBF1と比べればグラフィックやキャラモーションの自然さは欠けるのだが、特にそれは大した問題では無かった。また年齢的にこの様なややモッサリしたゲームスピードが丁度良い物の様に感じられる為、『こういうのでいいんだよ』という思いも幾分か上記の感想に加味されている。
一試合自体にかける時間は数十分と長くなりがちだが、BF等他のシューターゲームと同様に明確に終わりがある為、総じて時間をそれ程取られない(と思う)。その為今は個人研究・創作の合間に気分転換のつもりでプレイしているといった所である。